(内容は)とはずがたり

語りたいことを語りたいだけ。

おんな城主直虎第28回「死の帳面」感想

寿桂尼の手から氏真に渡されたデスノート


大きな災厄が、井伊に静かに忍び寄る。


第28回の感想。








今川家のバトンタッチ回でした。


やさぐれていた氏真が、春に諌められて開眼する。


その前後では別人かと言うくらいに、顔つきも声音も変わっていました。


寿桂尼も、直虎に対して直親のことを問うた時は、病みつき老いた老女の細い声ではなく、尼御台としてのしっかりとした声音で話していました。


すごいぞ今川家。
小並感だけど。


寿桂尼老いた姿に直虎が涙していましたが、最近似たような経験を何度かした私も涙ぐみました。


会わぬ間に、人は老いる。


思い出補正もかかっているとは思うのですが、それでもいざ目の前にした人から思いの外老いを感じると、動揺してしまうものです。


目には見えない時の流れは、こうやって姿形を取るのだと。



話を戻して。



寿桂尼が楽の音に誘われて死の淵から引き戻されたシーン。

寿桂尼の尼削ぎ姿を見て、ああ最終回もこんな感じであればと思ってしまいました。


床に臥した直虎が陽の光、子供たちの笑い声に誘われて障子を開けると、そこには今は亡き者たちも含めた、井伊家の面々が――

みたいな。


昇太師匠にも再びお出ましいただいたのだし、出来ないかなあ。
どうかなあ。