(内容は)とはずがたり

語りたいことを語りたいだけ。

鎌倉放浪記

突然海と紫陽花が見たくなった。

そうだ、鎌倉行こう。





思い立ったが吉日とは言うけれど、今回の私は相当にフットワークが軽くて、翌日が休みなのを良いことに、早起きして鎌倉に乗り込み見たいところを見て回ろうと計画をたてた。


といっても、

とりあえずこの二つだけ。


翌朝は目覚ましがなった瞬間にすんなりと起きられた。

今日は好きなだけお金をかけようと、贅沢にグリーン車に乗車。


鎌倉で江の電に乗り換えて、長谷に到着したのは8時過ぎ(!)だったけど、長谷寺はすでに人、人、人。

聞くところによると、紫陽花の見頃がちょうどピークとのこと。


運が良い。
しかし、TDRもかくやというくらいの人がいるとは思わなかった。


あじさいの路はぎゅうぎゅうで列が進むのを待つしかなかったけれど、その分じっくりと紫陽花を見られた。



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がくの形、咲き方、色味、品種ごとに特徴があり個性的で、いつまでも飽かず見ていられる気すらする。


きっとまた、雨が降っていたら趣を異にしていたのだろうけど、快晴のもと見る紫陽花もまた素敵だった。



早々に切り上げて、長谷駅反対側の由比ヶ浜海岸へ。



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沖の方にウィンドサーフィンを楽しむ人たちの帆が並んで見える。

海のない土地で生まれ育ち暮らしている身には、海のレジャーが新鮮に写る。


派手に転覆してもあれよあれよとバランスを取り直し再び立ち上がる様をしばらく観察したりしているうちに、ふと波の音が精神を安定させるというのは本当だなあと思う。


胎内の音に似ているからだと聞いたようないないような。


等間隔でやって来ては引いていく音は心地よい。



満足するまでぼーっとしてから長谷駅に戻り、藤沢方面のホームが人でごった返しているのを見ながら鎌倉に戻る。


鎌倉駅もまた入場制限寸前の混雑具合だ。


オンシーズンの鎌倉恐るべし。


せっかくだからと鶴岡八幡宮へ。



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武者小路千家の献茶式の絡みか、衣冠束帯姿の神社の方が参道を歩いていくのに出くわす。ついていた。