(内容は)とはずがたり

語りたいことを語りたいだけ。

おんな城主直虎第23回「盗賊は二度仏を盗む」

吹いた! 但馬が吹いた!


そんな第23回感想。




■前半は和尚のターン


南渓和尚、井伊家の参謀ここに在り。


直虎、政次、はたまた虎松というように、世代交代が進み行くなか、
\ まだまだ若人には負けんぞー! /
という和尚様の気概を見た気がしますw


そして単純にかっこいい。


「全てお見通しじゃぞ、と」
のシーンは、場数を踏んできた者にしか取れない言動、見せられない表情といった印象でした。


ここ最近、どぶろく騒ぎの犯人の濡れ衣着せられそうになったり、ギャグパートでの登場が多かったものだから、かっこよさ倍増。
私はギャップに弱い。


いま書いていて気付いたけど、仏像盗難騒ぎの一連の流れ、水戸黄門TRICKを足して2で割ったような感じですね。


\ まるっとお見通しだ! /


■なんで結婚しとらんの?


私は、仮に政次が直虎以外の女性と人生を歩むことになったとしても気にならない質です。
史実では妻子がいるそうですし。


という前提を踏まえて、


夫婦でしょう?
結婚してない?
嘘でしょう?


と詠みたくなるような小野家のシーンでした。


なつさんの甲斐甲斐しいところ、今回はそれだけでなく、「全くもー」という感じで苦言を呈したり、それに対して政次がちょっとしょぼんとしたり、こちらはニヨニヨが止まらなんだ。


とはいえ、なつさんが政次に抱く愛(と勝手に断定しますが)は、男女のあれやこれやを超えたものになっているような気がします。


じゃなかったら、直虎に
「それが義兄の全てとは思わないでくださいませ」
なんて言わない気がする。


なつさん、人間が出来すぎていてもう拝み奉るしかない。


■人間味が徐々に

さて、龍雲丸が土壇場で井伊家への奉公を断り、一同呆気に取られるなか、一人吹き出した但馬守。


おそらく誰も見ていなかったとはいえ、「但馬守」があんな風に笑うとは…!とけっこうな衝撃でした。


思うに、彼の笑顔には、2パターンあると思います。


片や、次郎法師、直親らと井戸端で語らったときに見せた「政次」としての屈託のない笑顔。
(直虎コンサートで久々に見ましたが、まーこちらがなぜかうるっとしちゃうくらい屈託がなかった)


片や、龍雲丸にオラついた(笑)時に見せた、「但馬守」としての冷笑。


23話で吹いたのは、おそらく「但馬守」の仮面がうっかり外れて顔を覗かせた「政次」だったんじゃないかなあと思います。


そう考えると、すごいぞ龍雲丸。
直虎以外で但馬守から政次を引き出せる人って、あんまりいないんじゃないか?